デジタルとアナログの狭間で

文具、デジタルガジェット、お料理、そしてバロック音楽について浅く広く徒然なるままに書きます

万年筆を斬る~その21~

前編は本編のフリでして、続編になります。
正確にお伝えするとこちらが書きたかったことです。

さて、ツバキ文具店の「設定」「ディテール」が甘いと言う方が居る話をしました。
その方がもう一つ盛んに指摘しているのは、

ぽっぽちゃんのペンが立っていること。

逆に聞きたい!

「ペンが立っていることが何が悪いのか?」

少なくともヨーロッパで書かれた「書」の文献を見る限りは「ペン先を寝かせて書け」なんて一言も書いていません!
あるとしたら、アメリカからの逆輸入書籍で僅かに見られるくらい

また、ヨーロッパ人にペン先は寝かせて書く物かと聞いたって、首をかしげられるだけです。
「なんかこの人頭おかしいのでは?」 ・・・とね。

私も「寝かせて書くべき」という考え方は全くのナンセンスと考えています。

このような日本のガラパゴス仕様を大々的に宣伝するのは止めて欲しい!
このようなつまらない決まり事を作るから万年筆ユーザーの裾野が広がらないのです。

このブログを少しでも目にした万年筆に少し興味を持っている方、

どうかご安心ください!

万年筆は立ててて書こうが寝かして書こうが構いません。
寝かせて書けというのは、日本とアメリカだけで信じられている迷信に過ぎません!

安心して好きに使って下さい。

因みに、このような間違いの元凶になっていると思う一つに
PILOTが理想の筆記角を「51度」と書いている事が大きな誤解を生んでいると思います。

「51度」です!

この角度を見て一瞬でピンと来た方は居るはず。

そうなんです! この私の仮説を立証するために随分多くの書物を読みあさりました。。。
この種明かしはなかなかに説明に時間がかかるのでまたの機会に。

万年筆に関して、万年筆愛好会の類いが公開していることが唯一の「解」でも、「流儀」でもありません。
これを読む皆さんにはどうか

「自由に好きなように万年筆を使って下さい!」

万年筆を斬る~その20~

ツバキ文具店、終わってしまいました。

1クールかと思いきや、8話で終わりとはよくわかりませんね。
クールで見慣れているので体感的に物足りなさを感じます 。 また、最後のまとめ方が少し性急でぞんざいだったので当初の予定より短かかったのかな?と勘ぐりたくもなります。

嫁姑問題で確たる導線がありましたが、男爵=パンティの結婚は余分だったかな?と個人的意見。
(昔ハリウッド脚本術を勉強していたので同術的に、ですが・・・)

いつも拝見しているブログの一つに、私と同じくツバキ文具店に不満を漏らしているブログを拝見しました。

但し私と違うのは「設定」「ディテール」への文句です。

「一夜でインクは濃くならない」
「音と筆記が一致していない」
「カートリッジ式の万年筆に瓶インク」
「リアヘビー」
   ・・・等など

色々思いつきますね。

万年筆好きな私ですが、私的にはハッキリ言ってどうでもいいことばかり。
多分見ている大多数にとっても、どうでも良い情報に過ぎないでしょう。

ドラマで大切なのはストーリーです

この方は万年筆の事ばかり指摘していますが、私からすれば細かい事を言ってしまうと、活版印刷文字にしろ、ガラスペンにしろ、その他も守景マスターの料理の余りの下手っぷりや、ぽっぽちゃんの家事すら指摘したいところ満載です。

でも、そんなことどうでもいいことですよ。

別に HOW TO 番組見ているわけではないので話が面白ければ、ディテールの甘いところもこれはこれで良しです。

逆に設定にこだわると、ストーリーが阻害される、という事がハリウッド脚本術で切々と謳われていまして、私も昔漫画や脚本を書いていたのですが、今も昔もこれには忠実な考えを持っています。
作成者のNHKもそのブログ主と同じこと考えている項目は多いと思いますが、あえて踏み込まずにストーリー重視で制作していると思うのが私の予想です。

ノン・フィクションは何も謳ってませんからね

こんな下らない事でせっかくの作品を叩かないで欲しいなと思いあえてここに書いてみました。

そんなに指摘したかったら万年筆の愛好会でやったらいいのに。
とっても良いネタだと思いますよ?

私には、万年筆にクローズアップした場合、一般に流布している万年筆のイメージを的確に捉えた作品に見えましたし、万年筆の持つ雰囲気を素敵に表現されてるよう見えました。

情報過多の時代に作品を作るには、不必要な苦労が多いですね。

絶縁状~ツバキ文具店

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いつもながら良い顔していますね~♪
怪訝な顔の似合う女優さん(笑)

今回のヘアスタイルもとっても素敵でした!


絶縁状

今回は「絶縁状」お話。

アメリカ帰りの同僚がよく口にするのですが、日本の

村八分

は美しく、優しい言葉だ・・・と。

アメリカをはじめ欧米では「Shutout」ですので「絶縁状」に近いと思います。

一方「村八分」はいくら粗相があったとしても、最後の「二分」は余地を残してくれるため、その根本から人を憎無ことができない人間性に日本のやさしさと美しさがあるというわけです。

「Shutout」は非常に体力と精神力を消費する行動です。
今回の依頼人さんはもう少し考え直すことはできなかったのかな?


先代の万年筆

看板がPILOTの万年筆なのでPILOTの万年筆かな?
とも思いますがのっぺりとした感じがセーラー万年筆に見えなくもないですね。

オーソドックスに黒のインクにて切々と綴っています。 万年筆らしい筆跡に息をのんでしまいます。

あんな文字が書きたい!

練習は欠かしたらいけませんね!


虫こぶインク

虫こぶインクという名称で紹介されておりましたが、
Iron Gall Ink のこと
つまりは、流行の表現では古典インク あるいは「没食子酸インク」という名称ですね。

私の考えは市場とは全く正反対で「古典」や「没食子酸」等という言葉がおこがましく、

「虫こぶインク」 = 「Iron Gall Ink」 こそが「普通のインク」と考えるべき

逆に現代のトレンドである、染料、カーボン、顔料が特殊なインクなのだと考えています。

そもそも、インクの歴史を鑑みる限りでは染料もカーボンもインクの歴史のなかのほんの一部にすぎません。
顔料については昔より「墨」がありましたので古くから存在します。

Iron Gall Ink は羽ペンとマッチングが良いのでずっと使われ続けていたのでしょう。
逆に、羽ペンと染料インクは余り相性があまりよろしくありません。 ここは、羽ペンを常用していた人だけが知りうる感覚ですけどね。

そして、時代が下り万年筆が登場するわけですが、Iron Gall Ink の酸性orアルカリ性に堪えうるようにペン先素材に「金」が使われるようになったと考えることが素直ではないでしょうか?

私は耐水性も、耐候性も、耐光性も、保存性も無用な長物なので今後も決して Iron Gall Ink には手を出さないでしょう。