デジタルとアナログの狭間で

文具、デジタルガジェット、お料理、そしてバロック音楽について浅く広く徒然なるままに書きます

万年筆を斬る!

万年筆は趣向品故にこだわっている人が多い。

しかし、万年筆好きな私から見たら何だか歪さを感じます。

 

f:id:artaxerxes:20160211160045j:plain

万年筆コレクターというかフリークの人から私は良くこんな発言を聞きます。

・鉄ペンより金ペンの方がやわらかい
・金ペン以外は万年筆ではない
・○○はインクフローが良い
・どこどこのメーカーはこうだ!
・日本メーカーが世界最高品筆だ!
・中国メーカーは絶対だめだ
・万年筆の方が安く付く

などなど。

タチが悪いのは万年筆専門店の人でさえこんな事を賜る人も決して少なくないのが困りもの。

 

私はこういう考え方をする人に対し、よくもまぁそんな都市伝説的なことを臆気も無く胸張って発言できる物だと思うとともに、馬鹿ではなかろうか? と感じてしまうし、わかり合えないとおもうのですよ。


たとえば、鉄ペンの方が硬いという意見についても私は非科学的と考えます。
同じ厚み、同等と言えるの製造方法でつくった金属片で比べた場合は鉄ペンの金属片の方が物理的に硬いでしょう。
しかし、万年筆に取り付けられる間には「加工」が加わっています。
ニブの厚み、円径の大きさ、彫刻の多少と彫刻をするにあたって何回加工を加えたか?など。
実際私の持っているステンレスニブのWATERMANのパースペクティブと、PAKERのDUOFOLD(14Kのペン先)を比べた場合、どの筆記角度で筆記してもPAKERのDUOFOLDの方が硬い!
ニブの薄さや彫刻の少なさ曲げ角度の浅さと共に、パースペクティブの重さもステンレスペンニブの弾力を生み出していると予想します。

 

また、同じくEFのセーラー万年筆のプロフィットを2本持っていますが、その2本は柔らかさからフローから全く別物でした。

 

一つの例として、多分七宝焼きをやっている人だったら体感的にわかると思いますが、ニブの彫刻が1回で打ち抜かれている場合と、2回に分けて打ち抜かれているう場合、レーザーを使っている場合で固さが違ってくるのです。

 

まぁ上は極端な例ですが打たれ方も微妙に力や角度などムラが出来るので
万年筆フリークの言っていることは表面的なことばかりで、全体的にみて傾向があれど、嘘っぱちです!

 

他に日本メーカーが「世界一」など何を根拠に言っているのか?私には理解不能です。
日本メーカーの万年筆はガリガリと引っかかると思っている外国人多いと思います。

少し考えれば解ると思いますが欧米と日本で一般に流通している紙がまず違うので同じ土俵で考えること自体ナンセンス。


こういうのをお茶漬けナショナリストと言うんでしょうね。

 

万年筆というのは同じ製法でつくっても個性の強い筆記具なんです。
もしこれから万年筆を選ぶのであれば、ネットの情報などは余り参考にせず、試し書きの出来るところで目一杯書いて選んでください。

 

ネットの情報なんて何の保証もない無責任な情報が溢れています。

 

皆さん、本当に信用できる人物は世の中に

「自分」

しかいませんよ!