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デジタルとアナログの狭間で

文具、デジタルガジェット、お料理、そしてバロック音楽について浅く広く徒然なるままに書きます

万年筆を斬る! ~その3~

今回は購入店、販売店の話です。

 

あらかじめお断りを入れておきますが、結構私の右や左によった(政治じゃないですよ!)考え方の記述です。

その旨ご承知いただきお読みください。

 

さて、 

「気軽に万年筆を使ってもらいたい」

 

という思いから「万年筆を斬る!」シリーズを始めたのですが、その裏腹で万年筆には

長く使えるからこそ出てくる特有の問題

そして、

一般的な文具よりも故障率が高いという問題

があります。

ボールペンのように一番のコア部分が消耗品だと問題はすくないのですが・・・

そういったことの問題提起として今回の事象を掲示します。

 


さて、実は最近、中国出張用万年筆第三弾で、TWSBI の VAC700 を購入しました。
ある程度細い線がかけるものが必要だったためMを選びました。

(中国出張用と銘打っていますが、この万年筆群は当然ながら自宅でもベッドサイドならぬ、布団サイドで利用する万年筆なので、ちゃんと使ってます!)

 

いつぞやTWSBIについて悪口雑言たたいていましたが、580系のようなSouveraen M800コピー品の話で、他のオリジナリティの感じられるペンについては別で考えています。

なおかつこのペンはプランジャー式でして、資料的価値のある逸品で、歴史好きの私としては喉から手がでる程ほしかった商品です。

 

TWSBIなので近くには店頭販売するお店はありません。

基本的には実店舗で買うことをモットーとしていますが、今回ばかりは とみや文具 ネット店さんで購入しました。

 

この万年筆の購入はネット購入特有のちょっとした一悶着ありました。

注文から到着まですごい早い対応でよかったのですが、どうやら届いた品物はインクの出が悪い個体でした。

 

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写真(一番上のセクション)見ていただければわかる通り筆圧をかけないと書けません。

(下の2つのセクションは他のペンで同じように筆圧ゼロに近い状態で筆記)

 

やはり、万年筆は完全自動にできない製造ムラが多いので、自分で試筆確認して購入しない限りはこういった事故は避けられないですよね。
ネット購入の怖さを改めて感じました。

 


受け取った日の夜中に上の写真付きで調整していただけないかという相談連絡いれておいたら、翌朝一番で調整したペンニブを送るという連絡がはいりました。

非常に速い対応に驚きとともに、このお店で買ってよかったな、と思っていました。


し・か・し・・・

 


クレーム対応をケチってはいけません!
(もちろん問題はそれだけにはとどまりませんが・・・)

 

詳細は割愛しますが、結局のところ私は「とみや文具」さんを信じれなくなったので、不具合フォロー代品が届きましたが、そのまま購入品を返却しました。

 

自分の「お店選択ミス」が返却の理由なので、今回は返金もお断りしました。

 


ここはあくまでも私の考え方であり、こだわりです。

 

今まで万年筆については、対面販売で自分が信頼のおけると思ったお店、
例えばナガサワ文具店、書斎館、ある海外の文具店、丸善神戸元町本店(閉店したので日本橋店でお世話になっている)等、一定の指標を持って購入してきました。

 

理由は、

・万年筆は一生使うつもりで購入します。

・長く持っていると必ず販売店さんに相談、質問、調整、修理が必要

・だから購入するお店の選択が重要

と考えているからです。

 

それこそ万年筆を使い続ける以上は「万年」付き合っていくはずのお店なので信頼できないお店では買えないという考え方です。

 

今回は残念ながらこの「とみや文具」さんを私は全く信頼できません。
今回のTWSBI VAC700 も 使い続けて、奇しくも壊れてしまったら捨てるのか?、と考えた時、修理不能ならまだしも修理できるなら「使い捨てる」選択肢は全くなく、一生使うつもりで購入しました。

なので、極端な考え方ですがメンテナンスできない以上は保有できないので、返却しました。

お店に戻れば試筆用などいろいろ使ってもらえるでしょうし、メーカーとのパイプも持っているのでなんとでもできるでしょう。

 

実際ある程度長く使ったら愛着があって捨てられませんよ・・・・いま手元に修理不能の万年筆がありますが捨てずに大切にとってます。

時々眺めて在りし日のことを思い出しています。

 

今回の一件、「とみや文具」さんが一方的に悪いというつもりは全くありません。

典型的な、単なる一般的な商品を売る「文具店」なのでしょう。

 

私が申し上げたいのは とみや文具さん が「良い」「悪い」ではなくて、

「肌の合わないお店だったので、今後長いお付き合いはできない」

という、究極な話、相性論です。

これは個々で違う結果が出てくると思います。

 

 

万年筆というのは長く使えます。

もちろんボールペンなども同じですが先にも触れましたが故障率という観点から万年筆は購入店の助けを借りなくてはならない場面が多々あります。

 

通販が駄目とは言いません、また大げさな表現となりますが、

「万年筆を購入する時は、お店とのお付き合いも一緒に購入される気持ちで」

なされてはいかがでしょうか?

 

という一つの考え方からこの話ご紹介しました。

 

これが正しい正しくないという論議はするつもりなく、少なくとも私はもう25年以上万年筆を使っており、ずっと上のように考えて使っております。

 

 

 

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