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デジタルとアナログの狭間で

文具、デジタルガジェット、お料理、そしてバロック音楽について浅く広く徒然なるままに書きます

万年筆を斬る! ~その7~

現在はいろんな媒体で万年筆の魅力を語られています。

「趣味の文具」だったっけ?やネット、他書籍などなど。

 

こと外見に特化すると、私が一つだけ言いたいのは、その万年筆の魅力をあますことなく享受できるのは

「国産万年筆」のみだと思っています。

 

少し話が脱線しますが、少し昔に

明日のナージャ

と呼ばれるアニメがありました。

 

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今まで唯一この作品のみが各国の色彩を正確に表現できている作品です。

 

(陳腐な、失礼)アニメとは言えども、私はこの作品にモネやマネ、その他絵画に通じる要素を色彩に感じる作品と私は信じています。

 

マドリッドの冴えない色彩に、グラナダの圧倒的な光量の背景が浮き上がったかような錯覚を受ける色彩。

残念ながら現代のカメラは自動補正がついてしまう、手動の一レフでも絞りやホワイトバランスを使っている時点で「良い写真」では、本当の色彩を感じることはできません。

 

話を戻しますと、万年筆の色彩を楽しむうえで重要なのは太陽光線の色とその輻射光の織り成す色です。

色はすべて輻射光なので、万年筆に当たる光が重要なのです。

 

これを踏まえて、イタリア万年筆の鮮やかな色彩は、どう光を当てようとも日本ではイタリアで見るよりも「くすんで」見えます。

石畳、石壁などからの輻射光などの雑光も含めた光なので日本では再現不可能なのです。

 

イタリアの光の下でDelta Dolchevita の 南仏のオレンジ、Aurora Optimaバーガンディーレッドを見た時の目の覚めるような鮮やかさは日本では残念ながら一部しか享受することができません。

 

ありがたいことに、ドイツやスイスはかなり日本に似た色彩に環境下にあります。

よって スイスの Pelikan や ドイツの Monblanc などは日本でもかなり色が再現できます。

もしかすると、ドイツ万年筆の人気はこんなところもいくらか寄与しているのかもしれませんね。

 

故に、ドイツスイスメーカーは日本と同じくイタリア万年筆ほど鮮烈なものは少なく、どちらかと言うと「渋い」色の万年筆を作る理由はこんなところにあるのではないかと私はにらんでいます。

 

可能であれば舶来万年筆は出身地の光に当てることで本当の姿を肌で感じることができると思います。

機会があれば故郷帰りさせてあげてください。