デジタルとアナログの狭間で

文具、デジタルガジェット、お料理、そしてバロック音楽について浅く広く徒然なるままに書きます

万年筆を斬る! ~その9~

正直、セーラーにしろPILOTにしろ万年筆のペン先のバリエーションが多くて初心者は迷うところではないでしょうか?


初心者どころか私も次の一本を・・・と考えた時にペン先に迷います。

(今は特殊ペン先は買わない!って決めたのでもう迷うことはなくなりましたが)

 


さて、万年筆ショップの人は、万年筆の最初の一本として、

・セーラー萬年筆
・プラチナ万年筆
パイロットコーポレーション

この3社を推してくるところがほとんどではないでしょうか?

私も初めての人には上の3社か、冒険してPELIKAN の Souveraen シリーズあたりを推します。


私の印象としては、プラチナ社のラインナップはスッキリしていてすがすがしく感じます。

この会社は買うもの迷わないような気がして、私が初めて万年筆買うならプラチナだったら気分的に楽だったと思います。

 

 

問題はセーラー社とパイロット社。
どちらも特殊ペン先が多いですよね。

 

 

ペンクリニックなどに出会ったら自分の書き方が変わっていないかのチェックで必ず筆圧検定をお願いするのですが、いつも特殊ペンを沢山紹介していただきます。

 

パイロットのElabo、キングコブラ、キングイーグルの3つは、新しい工夫のペン先ですが、他の特殊ペン先はセーラーもパイロットも万年筆隆盛期に存在したペン先を現代に復刻したものと聞きます。

 

正直な意見を申し上げると、様々な筆記具が台頭している現代にこんなに必要なのかな?出荷数の少ない万年筆で特殊ペン先なんてニッチ過ぎやしませんか?

というのが私の忌憚のない意見です。

 

セーラー社のエンペラーのあの「板っきれ」はインクの追従性を上げるので至極納得・理解できる工夫です。

 

しかし、長原氏が考案したとされるキングコブラの筆跡を見ている限りは、高性能お手軽な「筆ペン」が世に出てきているのでわざわざ万年筆で実現しなくても・・・などと考えてしまうわけです。
(あくまでも個人的な率直な感想で、批判しているわけではありませんので誤解なく)


販売者は宣伝文句として「こんなにも色々なペン先を選べますよ!」と言いたくなる。
逆に万年筆への知識がない人は「こんなにあったら何を選んでよいかわからない」

どこにでも出てくるジレンマが悩ましいところです。


両社とも伝統文化の火が消えないよう、また万年筆の隆盛の為に努力しているので個人的感謝の心はありますが、採算が取れているならそれで良いのですが特殊ペン先は余り採算が取れて無さそうな気がしてしまって、そこまで無理してまで・・・と思ってしまうのです。

 

・・・などと日ごろ思っている大きな疑問点をつらつらと書いてみました。