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デジタルとアナログの狭間で

文具、デジタルガジェット、お料理、そしてバロック音楽について浅く広く徒然なるままに書きます

ロマン

私の持っている万年筆の多くは新しいものですが、一本だけ古い万年筆があります。

De La Rue社 の ONOTO シリーズの万年筆の一本より、Everybody's Pen。

 

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先日偶然E-Bay(普段はみないのに)で私の手持ちと同じものが出ていましたが、1920年代とだけ出ていました。

自分なりの調査では製造年は 1928年 だと推定しています。

 

ONOTO=オノトは夏目漱石が愛用していた万年筆のブランド。

そのことを聞いてからずっと、ONOTOにあこがれていました。

 

一度、書斎館でONOTOが欲しいと尋ねたところ

「現在は製造していない」

とのこと。
ビンテージも、もうなくなってしまったので販売できません、とすげないお言葉。


念のためDe La Lue社のホームページを見たら作っているのか作っていないのか良く分からないがDe La Lueブランド製品は販売はされているようです。

「De La Lueは丸善が輸入代理店だと思いますが、限定以外は輸入はなされていない」

というのが正確な説明ですかね。

 

正攻法では入手困難。
ということから、清水の舞台を飛び降りる覚悟でヤフオクで入手したのです。

 

 

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夏目漱石はセピア色を好んで吸わせていたという俗説もうかがったことがあるので、セピア、、と行かないまでも近い Monblanc の Burgundy Red を吸わせています。


もちろん夏目漱石は1916年没なので私の持っているペンは確実に使っていないことは明白且つ、書き味と言う点ではやはり現代の製品に一方的にアドバンテージを感じます。

現代の万年筆から比べると未熟な部分も多いことは承知しておりますが、少なくとも私からすると現代の油性ボールペンよりも遙かに書き味の良いのは衝撃です。


そして、かつては夏目漱石が愛していたメーカーのペンを使っていることに、とてもロマンと言えばいいのか、えも言われないものを感じ、ついつい沢山あるペンの中で優先的に使っている自分が居ます。

 

万年筆の利用動機とうのは書き味だけではないんですね。