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文具、デジタルガジェット、お料理、そしてバロック音楽について浅く広く徒然なるままに書きます

筆記可能量調査 ~ 前提条件

はじめに

「筆記可能量調査」というタイトルで、「万年筆はどれくらい文字をかけるのか?」ということを調査したシリーズを不定期連載しております。

今回は小休止です。
基本に立ち返って今一度筆記環境、条件を確認しましょう。

本シリーズの趣旨としては、「だいたいどれくらい書けるのか?」ということを実際の筆記を通して知ろう!というもので、厳密な条件を定義しての試験はしないつもりです。
なぜならば使う局面、条件は様々なので、良い時も悪いときもあると考えます。
ということから、結果に関しては恣意的に数字が論理的に揃うように操作をすることはせずに、少々吸入失敗したと思われる場合も試験結果は隠さず紹介するようにしています。

また、筆記中にペン先のスリットにホコリ・紙繊維が噛んでしまった場合なども、ティッシュなどで拭き取って除去しています。
これもインクを消費しているのはわかっていますが自然な筆記活動の一部と考えています。
よってティッシュで拭き取ってインクを沢山消費したからといって、5文字上乗せ、10文字上乗せ、などの数値操作も一切行いません。

そんなアバウトな試験を紹介しようとシリーズ化して不定期連載しています。

とは言いましても余りにも決まり事が無いと比較試験にはなりませんので、最低限の決まり事を作って実施していますのでそんな決まり事=条件についてご説明します。

使用テキスト

我々に馴染みの深い 玄奘訳 『般若波羅蜜多心経』 を何枚書くことができるか? ということ基準にしています。
お手本は
shakyo-print.com
にてダウンロードしたテキストをA4サイズに印刷したものを使います。

印刷サイズはA4ですが、文字が詰まっていて人文字も大きいので、A4一枚でB4原稿用紙1枚程度の筆記量を目安とお考えください。

ただし考えなくてはならないのは般若心経は漢字の集まりです。
漢字仮名交じりの文章の場合は2倍から最大3倍近く書けると考えた方が実際の使用環境に近いと思います。

サイズ

A4サイズというのは少々小ぶりで実は般若心経には適していません。
最適サイズはA3と考えます。
これは手前味噌な問題ですが、後述の通り1ページ当たり平均35分の筆記時間がかかりますので、10枚筆記すると350分です。
5時間50分という時間を一日に確保することは困難です。
また、各タンク内にインクが保有されているとは言えども時間と共に乾燥もあるので早く書き上げたい。
ということから折衷案として、持ち運びできる範囲内でのサイズとしてA4を選び、会社、自宅、その他の間時間を利用して試験実施しています。。

私は常にPILOTの線幅を基準として考えますが、このA4テキストではBBでは筆記できませんのでBBの試験は実施しません。(手持ちがBまでなのでどのみち試験実施できない)

万年筆はボールペン用のテキスト、万年毛筆は毛筆=筆ペン用のテキストを使います。

1ページ当たりの文字数について

「仏説」付経題を併せて本文278文字 これに、願主や筆記年月日などで19~21文字です(書き終わり日付によって文字数が変わります) 合計300文字弱となります。
実際に多いのは1~9月までは 298文字か299文字かのいずれかです。
10月以降は299文字 or 300文字のいずれかが標準です。

コンバーター or タンク各種

コンバーターはどのメーカーの何を使うか? というのは必ず識別できるようにします。
しかし、インクはコンバーターのみに保有されるわけではないので、可能な限り首軸についても大きさについて描写しようと思います。
この試験はペンの品評会ではありませんので、ペン先の大きさについては説明しますが、万年筆の紹介は必要最低限のみであえて機種名、モデル名を書きません。
ただし、軸内にタンクのある PILOT P式(Custom 823)や、Pelikan の M400やM800などは機種名がタンク名になるので必ず記載します。

インクの選択

インクについては特に試験用に決めた色はありません。
しかし、PILOTの万年筆であればであれば PILOT のインキ、WATERMANの万年筆であればWATERMANのインクなど、インクメーカーと万年筆メーカーは同一になるように心がけます。

筆記スピード

紙の保水量と吸水スピードを厳密には計測していませんが、筆記スピードが遅いと恐らくインクの消費量が増える傾向にあるのではないかと思います。
以上を踏まえて、万年筆を利用しているときはシリーズNo.4を筆記している段階で、おおよそ35分前後です。

般若心経を書き慣れていることもありますが、比較的早い方ではないかと思います。
般若心経を書くことに慣れていない人は筆記スピードの速い人でも1時間、普通の人は集中力の関係もあり1時間半程度かかると思います。
慣れてない人にはこの分量でも苦痛なので筆がすすみません。

A3であれば私も45分弱かかかります。 やはりA4で紙が小さいので早いのだと思われます。

筆圧(筆記角)

筆圧が高ければペン先スリットが開きインクの出が良くなると思います。
何度かPILOTの筆圧測定を受けたことがあります。

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何度もこの測定うけていますが、大体結果は同じです。

結果を分析すると、一般平均150gfに対して、とても筆圧が弱いことがわかると思います。
緊張している時などは20~30%筆圧が強くなる可能性はあると思いますが、平常の筆記において100gfを超えることはごくごく希です。
これこそ私がボールペンを嫌って使わない所以です。

以上より、筆記テストの結果に関して、同じテキストを書いたとしても大方のの人は私よりも少ない文字数になる確率は高いということは言えると思います。

コピー用紙を利用します。 個人的に滲みやすいと思われるパイロットのブラックで筆記して酷い滲みが発生しないレベルのものを使います。
紙は私が意図しなくても途中で代わる可能性は有りますが上記は守りたいと思います。
高級なマルチペーパーも持っていますが、わざわざ詰め替えるのも大変ですし大量購入の廉価品のコピー用紙です。

過去結果リンク

・ ・筆記可能量調査 No.1 ~ PILOT con-40 + 細字 - デジタルとアナログの狭間で
筆記可能量調査 No.2 ~ PILOT con-40 + 中細字 - デジタルとアナログの狭間で
筆記可能量調査 No.3 ~ PILOT Custom 823 首軸のみ! - デジタルとアナログの狭間で
■ - デジタルとアナログの狭間で

ご希望やご質問など

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